こんにちは。WILLE BLOGのSHOGOです。
積立性のある終身保険や変額保険でお金を貯めるのはありか?
についてお話致します。
生命保険には積立性がある商品があります。
単にお金を貯めると言っても短期的なものか長期的なものかで考え方が変わります。
そして結論を先に申し上げますが、短期であろうと長期であろうと生命保険でお金を貯めるのはダメです。
貯蓄と保障は全くの別物です。
以下順に見ていきましょう。
短期の貯蓄に向けた生命保険
超短期の貯蓄
まずはじめに超短期といい5年未満のものもありますが、こちらは生命保険は全く太刀打ちできません。
超短期に該当するものは、結婚資金・自動車購入資金・不動産購入の頭金などがあります。
なぜ生命保険を使用することはダメなのでしょうか?
理由は2つあります。
- 保障を賄う費用や販売員手数料があるため短期の返戻率が悪い。
- 短期の返戻率が悪いということは流動性がないものと判断できる。
実は流動性というワードは貯蓄をする上でとても重要な要素です。
例えば、普通預金はいつでも引き出すことはできます。(流動性有り)
しかし、定期預金は引き出す際はペナルティもしくは期日まで引き出せない。(流動性なし)
生命保険は一般的に流動性はあります。
ただし、短期で終身保険や変額保険を解約すると支払った保険料未満の解約返戻金となることが主です。
3年後の支出のために、100%を切る生命保険に加入する意義はありますか?
答えは、ありません。
超短期の貯蓄は、リスクのバランスもありますが普通預金が最も効率がよいものとなります。
短期の貯蓄
短期は10年から15年を指します。
短期に該当する代表例は学資対策となります。
提案されるであろう生命保険は、終身保険と学資保険です。
終身保険を10年短期払にすることで、15年後・18年後の返戻率を上げるという提案をします。
学資保険は名の通り、お子様の教育資金がかかるであろう時にお金が支給されるものです。
私は個人的に教育資金を生命保険で対応することに否定的です。
理由は明確で、単純返戻率が低いことです。
・販売員手数料などが含まれるため
一番良いのはは積立NISAになるでしょう。
中長期の貯蓄
いわゆる老後資金となります。
提案されうる生命保険は、終身保険や養老保険または変額保険になるでしょう。
こちらも生命保険でお金を貯めるのは効率が悪いです。
特に低解約型の終身保険はお気をつけください。
払込が終了する前に解約する場合は、返戻率は平均70%くらいになります。
こちらも積立NISAや確定拠出年金などを優先的にやりましょう。
まとめ
貯蓄と保障を兼ねた終身保険や変額保険を良いと思う方は多いです。
掛け捨てタイプより積立タイプの方がいい!という意見は良く聞きます。
しかし、貯蓄と保障は全く別のものです。
一番わかり易いのは、生命保険は解約するもしくは満期迎えないと現金にならない点です。
解約すると現金は受け取れますが、保障はなくなります。
このことから、貯蓄と保障を兼ねたものというのは大嘘です。
ここが終身保険や養老保険などの難しいところです。
貯蓄部分は、超短期から中長期まで他に手段があります。
そして保険は流動性があるようで実はありません。
今後保険の営業の方から生命保険でお金を貯めようと言われたら断ってください。